【第4章】グループ演習について
グループ演習基本課題(以下の3項目のうちひとつ以上130分)
①災害事例研究
②危険予知活動
③危険性又は有害性等の調査及び結果に基づき講ずべき措置
(※リスクアセスメント)
最近学校教育や職場、コミュニティー活動など様々な分野で、学びや創造、問題解決やトレーニングの手法として「ワークショップ(体験型講座)」方式が取り入れられています。参加者が経験や作業を発表したり、テーマや課題を決めて他の参加者とディスカッションをしながら気づき、学んでいくといった手法です。
この章のグループ演習も同様に、テーマを決めてグループで課題に取り組む作業を通じて、直面する課題解決はもちろん、グループ作業に於けるコミュニケーションや役割分担のあり方・計画の立て方などを、体験により身に付けて頂くためのものです。
1.グループ演習について
(1)職長安全衛生責任者能力向上教育のグループ演習の目的
① 現場の具体的事例を踏まえた討議を行うことで教育内容の理解を深める。
② 参加者同士の討議を通じて、お互いが気づきあう事により能力を高める。
③ 参加者間の理解度のばらつきを少なくする。
④ 連帯感、仲間意識、相互刺激などによる相互啓発を図る。
⑤ 人間の持つ五感をフルに活用し理解度を高める。
⑥ 参加意識(積極性)及びコミュニケーション能力の向上。
(2)グループ演習の進め方
グループ演習(ワーク)手順 ~ 共通ワーク:自己紹介
① グループ分けを行う
・1グループは4名から最大で6名とする
・属性があれば出来る限りバラバラにする
男女、年齢、経験、職種、所属等
・必要に応じて感染症対策を考慮する
・筆記用具を準備する
・講師が巡回できる間隔で机等を配置する
・シマは対面しない向きを講師側(前)とする
② 名札等をメンバーから名前が見えるように机の上に置く
③ グループごとに、「よろしくお願いします」と挨拶を行う
④ 自己紹介用下書き紙を配布する
⑤ 5分間で自己紹介用の下書きを設問に合わせて具体的に書き込む
⑥ グループ名称とグループ内発表順、を自主的に決める
⑦ 下書きを見ながら各3分間で自己紹介をする
時間管理は最後に発表する人(タイムキーパー)から順番に行う
タイムキーパーが「開始」~3分~「終了」と合図を出す
発表者は「終了」の合図の後、キリ良く「以上です」と自己紹介を終わらせる
⑧ 全員で発表者に拍手する(承認欲求を意識する)
⑨ 次の発表者に移る
⑩ 全員が終わったら、他のグループすべてが終わるまでフリートークタイム
絶対に沈黙しないように、お互いに気になった点などを声に出していく
⑪ 全グループの終了を確認して講師は終了宣言する
(ここで講師の自己紹介を改めて入れても良い)
③の挨拶から終了までで約20分(4名)~30分(6名)はかかります。準備含め25~30分かけて「良い人間関係構築」を意識して進めていきます。
事業所内で実施する場合は、自己紹介の設問を減らし時間省略(1分程度)も可能です。
自己紹介用下書き用紙
出来る限り「具体的」に「理由」を書いてください。曖昧さがあったり、内容に不足があると他のメンバーに「自分はこういう人間です」と伝わりません。また、共通点に気が付くと人間関係は早く良い方向に構築されていきます。これは部下との人間関係でも同じことが言えます。 (「特になし」は避ける)
参加者の緊張がほぐれないときなどは、グループ対抗で「メンバーに共通する項目」をいくつ見つけられるか3分間のミニワークを行います。共通点は何でもありで、多いグループは20以上見つけることができます。(合図は講師)
□共通点の例:
〇全員が男性
〇全員が建設業
〇全員が日本人 全員が関東圏に住んでいる
〇全員がラーメン好き
〇全員が喫煙者
〇全員が釣り好き
〇全員が右利き
など、何の制限もなしで共通点を探し出します。
時間になったらそれぞれグループごとにいくつ見つかったか、数で評価をし、勝利グループには盛大な拍手をプレゼントします。
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