【第1章】自由研削用研削盤(グラインダ)⑤
第3節 取扱方法③
3.保守点検
機械の故障を早期に発見し、常に良好な状態で使用できるように、日常点検及び月例点検は必ず行わなければなりません。
日常点検:作業者が、作業開始前に日常的に行うものであり、原則として人の五感によって外観、音、振動の変化などを確認し、必要があれば調整、給油、清掃などを実施します。
月例点検:主に機械能力の部分を点検するものであり、専門的な要素が含まれます。そのために、ある程度の測定器具も必要であり、専門業者に依頼します。
(1)自由研削グラインダの安全点検
①定格電圧及び周波数は電源電圧に適合しているか
②シングル絶縁の機械の場合、適切にアース(接地)がされているか
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③コード、プラグ等に異常はないか
④各締付け部にゆるみはないか
⑤異常な音や振動はないか
(2)研削といしの点検
①最高使用周速度は、グラインダの回転数に適合しているか
②傷や欠損部分はないか
③目詰まり、摩耗及び片減りはしていないか
④ラベルが付いているか
※といしの中心部分に付いているラベルは、締め付ける際のクッションの役割を兼ねているため、はがしてはいけません。
(3)フランジの点検
①フランジ又は取付金具は専用品(純正品)を使用しているか
②といし軸に正しく取り付けられているか
③腐食や摩耗、ネジ切れなどはないか
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(4)ホイールカバー(覆い)
①本体とホイールカバーの接合部にゆるみはないか
②防護箇所は適正か
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(5)その他
①ワークレストとといしの隙間は適切(1~3mm)か
②調整片(アジャストプレート)とカバーの隙間は適切(3~10mm)か
4.銘板の見方
電動工具には、その製品の名称、能力、仕様、メーカー名等を表示した銘板が必ず取付てあります。この銘板には、その製品がどういうものかを知るうえで非常に大切なものです。ここでは、グラインダの銘板について表示内容の例を示します。
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必要な内容はこの銘板に記されています。取扱説明書を読むとともに、銘板の内容を理解することで安全作業につながります。
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講習会を予約する受講者様のご希望に合わせ、以下のタイプの講習会もご用意しています
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